余弦の2倍角の公式 cos2α=2cos2α-1において, α=2n-1θ(n=1,2,3,…)とすると,cos2・2n-1θ=2cos22n-1θ-1 つまり cos2nθ=2cos22n-1θ-1です。
ここで,an=cos2n-1θ とおくと,an+1=2an2-1という隣接2項間の漸化式を得ます。
数列の極限で,たとえばa1=3,an+1=1/2an+3(n=1,2,3,…) で定められる数列 {an} の極限値 liman[n→∞]のグラフ上の意味として,xy平面上に2直線 y=1/2x+1,y=x をかき,点(a1,0)から始めて y=1/2x+1 上の点(a1,a2) →直線 y=x 上の点(a2,a2)→ y=1/2x+1 上の点(a2,a3)→ ……
とジグザグに進み, nが大きくなるにつれて点(an,an)が2直線の交点(6,6)に近づいていくことから,数列 {an} の極限値が6であるという説明があります。
余弦の2倍角の公式から作った漸化式a1=cosθ,an+1=2an2-1について,放物線y=2x2-1と直線y=xを使って,角θが2倍になるとき余弦の値はどのように変化するのかを考察しました。
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,6ページ
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