今年度は,テーマ「学校風土と校長としてのリーダーシップの発揮」に視点を当てて研究を行った。本書の特色として,序章では「校長としてのリーダーシップ発揮」を学校経営の基本とし,校長は,
①リーダーとしてビジョンを描く ④リーダーとして決断する
②リーダーとして話を聴く ⑤リーダーとして任せる
③リーダーとして話す・語る ⑥リーダーとして前向きに考える
の視点で解説している。合わせて序章と第一・第二章の教育実践の視点を関連づけている。
現代学校経営シリーズ 序章に続く第一章の概論「学校風土の構築に向けて」で三つの小学校の教育実践を紹介し,第二章は,「校長としてのリーダーシップの発揮」の具体例として,「特別支援教育」,「キャリア教育」,「校内研究」といった諸課題への対応を紹介している。 (東研研究報告 No.265)
白梅学園大学大学院教授 無藤隆
東京教育研究所