「人権・同和教育基本資料-基礎的知識と学習展開案(2014年度版)」より。発展的なねらいとして,打ち出の小槌で体を大きくして幸せになった一寸法師と,小さい体のまま幸せになったおやゆび姫(1836年アンデルセン作品)を対比し,障がい者問題に焦点化させることもできる。また,御伽草子「一寸法師」が,近世では比較的裕福な家の女性が結婚する際に,「嫁入り道具」として持参されていた地域もあったという。結婚する女性にとって,家事を連想させる針・お椀・箸の存在。男女共生に焦点化できる題材でもある。
東京書籍(株) 社会科編集部