東書Eネット

東書Eネット

「とんかつ」(三浦哲郎)を読む-少年の僧としての成長に支えられた情愛の世界-

  • 国語
  • 指導資料
公開日:2014年09月11日
「とんかつ」(三浦哲郎)を読む-少年の僧としての成長に支えられた情愛の世界-

小説「とんかつ」は,女将の視点から終始描かれている。したがって,中心人物とする少年の内面は直接に語られることはない。抑えた表現ゆえにかえって情愛の深さを感じさせる母の内面も,同じく直接に描かれてはいない。しかし,語られる言葉によって生じる読みのベクトルに,与那覇恵子の言う,語りが「彼らの内面と接触させようと意図している」ことを見出すことは難しいことではない。そのような意図による語りを通して,少年は中心人物として描き出されているのである。

高知大学教育研究部教授 渡邊春美

資料ファイル

A4判たて,3枚

  • html

    html

    htm/9.3KB

非会員の方は公開から一年を超えた資料は閲覧出来ません。会員登録をすると、全期間の資料を閲覧できます。

戻る

おすすめの資料