新教育課程では,旧数学Cの内容は削除されたり,数学A,B,Ⅲに回されたりして数学Cそのものはなくなる。そのような中で極座標は存続し,数学Ⅲに回される。平面上の点の位置を表すのに,座標,位置ベクトルや複素数がある。xy平面であればx軸,y軸という数直線上の2つの実数の組で点の位置を表す。成分表示されたベクトルや複素数も同様である。極座標の場合も同様に2つの実数の組であるが,それは平面上に極と呼ばれる点Oと半直線OXを定めておき,平面上の点Pに対してOからの距離r(≧0)とOXを始線とする動径OPの表す角θ(偏角)で定める。それらは実数には違いないが,そこには「距離」と「偏角」という意味が付帯している。
本来,rは負になることはないが,負になっても平面上での意味が持てるように拡張をする。そこがわかりにくい生徒が決して少なくないようである。そこで,r<0の場合についてのわかりやすい指導を試みた。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,4ページ
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