関数f(x)の増減については,数学Ⅱ,数学Ⅲの双方で扱う。数学Ⅱでは点(a, f(a))における接線が右上がり(下がり)のとき,つまり,接線の傾きf'(a)が正(負)のときに関数f(x)はx=aの近くで増加(減少)すると説明してあるが,これはグラフ的に納得させるものである。それに対して数学Ⅲでは,関数f(x)が増減することについて,これを明確にして平均値の定理を使って証明してある。それによって,グラフ的な認識(視覚的な納得)からより厳密な数学的認識となる。
「ゆとり教育」で誰にでもわかりやすい説明を試みたために数学的な表現が弱くなっているように思われる。その反省が必要である。また,平均値の定理のよさ,威力を感じさせるためにもそれを使った証明があった方がよいように思う。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,5ページ
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