これまで中学校社会の「公民的分野」,「地理的分野」,「歴史的分野」と高等学校「世界史」の接点を探求し,少なからずの解説を試みてきました。その中で,小学校ではどのような学習をしてきたのかが気がかりになりました。そこで,5・6年生の社会科の教科書をめくってみると,刺激的な内容に驚きました。5年生では日本の産業や国土について,6年生では歴史的分野と公民的分野を学習します。世界史を学習する際,わかりやすく,丁寧で適切な表現を使わねばならない状況になった時,小学校の教科書から多くの示唆を得ることができるのではないかと考え,小学校の学習内容と世界史の接点を探求し,高校で世界史を指導しておられる方々へ是非紹介しておきたいと本稿を記すことにしました。
東京教育研究所 岸田理
A4判たて、90ページ
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