放物線では焦点,準線は1つずつ,楕円と双曲線ではそれぞれ2つずつある。生徒の中には,放物線には焦点1つ,準線1つ,楕円,双曲線には準線がなく,その代わりに焦点が2つあってバランスがとれているという誤解をしている者が多いのではなかろうか。
拙稿『離心率から見た2次曲線-ここまでは学ばせておきたい-』では,0<e<1,e=1,e>1のときにそれぞれ楕円,放物線,双曲線になることをそれぞれの標準形を通じて考察し,また,拙稿『2次曲線の焦点について-円錐曲線としての立体的な考察-』では,円錐曲線として立体的に考察して,別視点から生徒の2次曲線理解を深化させることを試みた。本稿では,それをコラボした考察をする。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善