高校で扱う2次曲線は,xy 平面上で考える。そのため,焦点は平面上で考えるものという思い込みを生徒に与えてしまうが,2次曲線(円錐曲線)は,1点O で交わる2直線 l, m を空間で考えて,lを軸としてm を回転させてできる円錐面を,点O を通らない平面α で切ったときにその切り口としてできる曲線であるから,立体的に考える方が自然である。すると,2次曲線の焦点についても平面上だけで考えるよりは,立体的な意味を考えるのが自然といえる。そこで,本稿では2次曲線の焦点について,生徒にわかるように立体的に考察することにする。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善