2つの自然数a, bの最大公約数と最小公倍数をそれぞれ G, Lとすると, a=a' G,b=b'G(a'とb' は互いに素)と表され,さらに L=a'b'G=ab'=a'b,ab=GLといった重要な関係がある。
a ,bが具体的な自然数で与えられたときは,それぞれを素因数分解することで G,a',b' ,Lが求められる。それに対して,a,b のうちの一方とL だけが具体的な自然数で与えられたとき, a,bのうちの残りはどのような自然数になるのか。また,一意的に決定されるのか,それとも複数あるのか。本稿では,このことについて具体的,一般的に考察し,その構造を把握したい。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善