朝夕は、大気層を通過する太陽光の距離が非常に長くなり、散乱しやすいため、波長の短い緑~青~紫の光がほとんど届かなくなります。そして、波長の長い赤色の光が届くようになり赤く見えます。朝夕の色を比較しますと、夕方のほうが塵や分子が多くなり、夕日のほうが赤くなりやすいようです。この美しい「空の色」を、昔の人たちは美しい言葉で表現しました。朝日を、茜、曙、暁、東雲(しののめ)等々。そして夕日を、夕焼け、黄昏、夕映え、夕影(せきえい)等。これらの言葉は万葉集等にも度々登場します。
茨城県牛久市うしく里山の会 坂弘毅