数学Aで扱う「命題と論理」の中に,「必要条件」「十分条件」というのがある。日常でも使うことがあるので,わかりやすい概念かと思えば,必ずしもそうではないようである。なぜ,これをあれの必要条件というのか,またはこれをあれの十分条件というのか,「必要」「十分」という言葉の意味が数学用語の「必要条件」「十分条件」と密着していないようである。
生徒にとって「必要条件」「十分条件」がなぜわかりにくいか,その一因に「なぜ「必要条件」というのか」,「なぜ「十分条件」というのか」,そこに「必要」「十分」という言葉の意味が反映された定義がされていないからではないかと思う。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,4ページ
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