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ベクトルの内積の定義について~なぜ余弦が使われるのか~

  • 数学
  • 実践事例
公開日:2011年12月09日
ベクトルの内積の定義について~なぜ余弦が使われるのか~

ベクトルについては,和・差・実数倍までは,図形的な定義と成分の考えが相俟ってわかりやすいようである。しかし,ベクトルには積や商はなく, その辺りからわかりにくい印象を持つようである。なぜそのような定義をする必要があるのか,また,その図形的な意味は何であるのかが明確に把握できず,「天下り」的な計算規則に思えたり,先に進めばその有用性がわかるからという「先物買い」的な勉強のように思えたりして,その時点での不可解感が払拭できないからであろう。また,三角関数には正弦,余弦,正接があるが,なぜ余弦なのか,三角関数を使わずに,なす角(弧度)を使ってはなぜいけないのかなど,定義を巡っては生徒にもさまざまな思いがあろう。このような生徒の思いを汲んで,「内積」というベクトルの演算を中心に考察してみた。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善

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