現行の数学Cで扱われている「行列とその応用」は次期教育課程では削除される。というよりも数学C自体がなくなってしまう。「行列」が削除されるということで,数学教育の時代変化を強く感じるとともに,行列には重要な数学的な考え方や応用があるので残念でもある。ケーリー・ハミルトンの定理や逆行列,n乗,連立方程式への応用,一次変換の表現等はもちろんのこと,交換法則が成り立たないとか,AB=O⇔A=OまたはB=O が成り立たない体系として,生徒の数学的興味・関心を喚起する分野であると思うからである。そのような思いをもちつつ,本稿では逆行列を教科書で扱われている証明とは別視点で考察し,その指導例としたい。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,3ページ
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