数学Ⅱの方程式・式と証明で「不等式の証明」を扱う。式と証明の中で扱うのであるから,基本的には視覚的な理解は目標になく,本来それに言及する必要はないだろう。視覚的な理解としては,数学Ⅲで微分を扱うときに,グラフをかいて,そこで不等式の意味を考えさせればよいのであるが,可能であるならば,そこで式と証明で扱った不等式のグラフをかいて,その意味を視覚的に理解させておく方が,定着がよいように思う。そこで,本稿では,数学Ⅲの無理関数,微分法まで学習した後で,式と証明の不等式を再考させるという立場で,考察を行ってみた。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善