近畿地方の伝統行事や文化財,世界遺産は,観光対象として生徒にも比較的よく知られている。伝統的な産業や行事,気候風土を生かした料理は,地域の自然の特色や歴史的背景をよく反映しており,それを切り口にして地域の特色を考察することができる。
まず,近畿地方の地形と気候,おもな産業についてとらえた後で,2時間目は世界遺産を中心に歴史的背景や生活・文化を考察し,以後のテーマの導入とした。3時間目は,「食」について,特に伝統的な食材を生かした料理や他地域とのつながりなどについて学習する。4時間目は,伝統的な祭りの文化の継承や,近年行われるようになった新しい行事を学習する。5時間目は,伝統産業から展開される新しい技術を紹介する。また,近畿地方の特色を明確にし,その将来像を考察させる。
東京書籍(株) 社会編集部