本来の証明とはそうではないが,高校数学での証明,いわゆる証明問題は,結果のわかっていることを論理・数学的に検証する作業ともいえる。nに関する命題Pに対して,(Ⅰ)n=1のとき成立,(Ⅱ)n=kのときPが成立すると仮定すると, n=k+1のときにもPが成立することを示すと,初項と隣接2項間の漸化式が与えられたとき,その数列が1つに決定されるのと同じく,すべての自然数nについて,命題Pが成立するわけである。数学的帰納法での証明は(Ⅱ)がポイントであるが,これになかなか対処できない生徒が少なくない。慣れればできるようになるというのも事実であるが,導入部分でできるだけ理解させ,見切り発車をしない授業に心掛けたい。そのための指導について考察したい。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,7ページ
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