文字サイズ
全て選択
全て解除
筆者は,中学校国語教科書の巻末に掲載されている「日本文学史年表」の各作品の間の時間の粗密に注目している。作品から作品までの空白が半世紀以上及ぶものが8例もある。最新の「東京四谷怪談」から「小説神髄」までの60年間は特に興味深いものがあり,この時期は「文語」から「口語」への転換時期でもある。この期間を掘り下げれば「伝統的な文化」と「国語の特質」を結びつけることや,「国語」を創ってきた「伝統的」な営みを探ることを可能にさせるはずである。
北海道教育大学函館校教授 内藤 一志
html
htm/4.7KB
非会員の方は公開から一年を超えた資料は閲覧出来ません。会員登録をすると、全期間の資料を閲覧できます。