数学Cで行列のn乗を扱う。そこでは行列のn乗を求めることが目的になっているが,行列のn乗を求めることによってどのような活用ができるかまでは言及していない。たとえば,係数行列として行列,特に逆行列などを利用することで簡潔な表現や計算ができて,2元連立1次方程式や1次変換を扱うときにそのよさが発揮される。また,隣接3項間の漸化式を係数行列で表してそのn乗を求め,それを利用すれば3項間の漸化式の一般項が求められる。この発想を生徒に教えてみることで行列のn乗を求めることの意義やその応用の一端をわからせることができるのではないかと思い,実践をしてみた。本稿は,その実践報告である。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,11ページ
Word
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