3次方程式を解くには,因数定理と組立除法を用いて解くのが簡便である。2次方程式の場合には,基本的には解の公式で解けばよいが,因数分解が簡単にできるのならば2つの1次式の積にして,1次方程式を解く方が早い。3次方程式には2次方程式同様に解の公式があるが,因数定理で1次式と2次式の積に因数分解し,さらにその2次式がたすき掛けなどで簡単に因数分解されるのであれば,結局3つの1次式の積に表し,3つの1次方程式を解く方が早いし,またそうでない場合では,1つの1次方程式と1つの2次方程式を解の公式で解く方が早い。しかし,せっかく1の(虚数の)3乗根ωを学習させるのであるから,その活用例として3次方程式の解の公式を扱うのもよいのではないかと思い,本稿を書いた次第である。
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山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,4ページ
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