数学Ⅰで真の値で扱うのは,0°以上90°以下の角の場合には,発展的に15°,75°を扱う以外は,三角定規の直角以外の3つの角の三角比だけであるが,数学Ⅱでは加法定理を通じて,2倍角,3倍角,半角の公式を学ぶので,求められる真の値の範囲が広がる。数学Ⅱの知識を活用すれば,3°から87°まで3°きざみの三角比の真の値がすべて求められる。本稿では,このことを考察する。
※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→
http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/downloadfr1/htm/cms68851.htm
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善