(新旧の指導医要領では数学Aの「平面図形」について)「理解」を深める姿勢は同じであるが,「処理」が「活用」に変化し,数学活動の積極性を求めるようになった。また,「(関係的に)わかって,できる」ことから「(関係的,論理的,記述的に)わかって,できて,使える」ことへと質的向上を図っている。また,大きな違い(私にとって)は,「証明」を重視,意識していることである。「関係的理解」は必ずしも「論理的理解」や「記述的理解」とは限らず,厳密な論理-数学的な理解や記述まで要求されないことがある。新学習指導要領では「証明」を強く意識することで,それを要求しているように思われる。
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善