数学教育において,数学(的内容や形式)を「理解」させることは,教科目標の一つでありながら,数学の教授-学習活動上で「理解」という語のもつ多様性や多義性をさほど明確にしないで安易に使用していることが多い。そこで,イギリスの数学教育学者リチャード R. スケンプの「理解」に関する研究(例えば,「関係的理解と用具的理解」,「理解のサイバネティックス的モデル」)を基に,心理学的な見地から「理解」する過程やその質的な差異,つまり,わかり方の違いなどを説明できるように,先行モデルを改良し,新規モデルを考案した。骨子は, 拡大関係的シェマの導入による「関係的理解」の拡充, 「理解のブロックモデル」――先行モデルの改良, 高校3年生の数学学習における理解観の調査分析である。
※文中の数式は,「Tosho数式エディタ」で作成されています。ワード文書で数式を正しく表示するためには,「Tosho数式エディタ」が導入されていることが必要です。無償ダウンロードはこちら→
http://ten.tokyo-shoseki.co.jp/downloadfr1/htm/cms68851.htm
山口県立岩国高等学校教諭 西元教善
A4判たて,6ページ
Word
doc/110.5KB
pdf/410.4KB
非会員の方は公開から一年を超えた資料は閲覧出来ません。会員登録をすると、全期間の資料を閲覧できます。