撮影年月:2006年11月、撮影場所:エレバン市内。カトギケ・スルプ・アストヴァツァツィン(聖母教会)は、13世紀に建造された、エレバン市内に現存する最古のキリスト教会である。スターリン時代の1936年、大規模な区画整理のため、その大部分が取り壊された。残されたのはこの小さな聖具室の建物のみ。今では周囲をオフィスビルやアパートに取り囲まれて、通りから見ただけではその存在にすら気づかないが、ソ連からの独立後は再び礼拝堂として使われるようになり、少しずつ参拝者が戻ってきている。
元キルギス国立大学講師 角南真也