イスファハンで最大の見所、世界遺産にもなっている「イマーム広場」。サファヴィー朝(1501~1736)最盛期の王、アッバース1世(1571~1629)によって造られた。当時のイスファハンは、サファヴィー朝の首都として、「イスファハンは世界の半分」とまで言われる繁栄を誇っており、当時のペルシャ建築の粋を集めたこの広場も「世界の縮図」と呼ばれた。本来の名前は「シャー(王)の広場」だが、1979年に王政を打倒した革命政権によって現在の呼び名に改められた(「イマーム」とは、イスラム教シーア派において、ムハンマドの正統な後継者を意味する)。
元キルギス国立大学講師 角南真也