本来白川郷は、岐阜県内の庄川流域の呼称で、大野郡白川村と旧荘川村(現高山市)に相当する。前者を「下白川郷」後者を「上白川郷」と呼ぶ。現在は、白川村を指すことが多い。白川郷の荻町地区は113戸の茅葺合掌造の集落で知られ、1995年、五箇山、菅沼地区とともにユネスコの世界文化遺産に登録された。歳時記をみると、正月から数々の催事が催され、それを目当てにした観光客が訪れる。ことに冬のライトアップの時期には、車の入村は禁止され、シャトルバスに乗り換えていくことになる。集落が一望できる荻町展望台は、まさに通勤ラッシュ時の電車内のようである。
元さいたま市立西原中学校 森住雄一