[中国]陽関への途中の情景、撮影年月:2000年5月26日(金)、撮影者:野町亘[神奈川県]、撮影場所:敦煌。やはり陽関への途中の情景である。敦煌は漢・唐時代を通して漢民族の勢力範囲の最西端にあたり、ここからの西域への関所として陽関と玉門関の二つが設けられていた。陽関とは「南の関所」を意味し、玉門関は陽関の約80キロの北方に位置している。これはおそらく陽関と玉門関との情報交換を使命とした烽火台のひとつであろう。烽火台はひとつひとつが駐屯地であり、左方に見えているのがそれを支えたオアシスであると思われる。
神奈川県 野町亘