小学校社会-教室の窓Vol.9 東京書籍 2007年1月発行より。
「子どもはね,『具体』という駅と『抽象』という駅を行ったり来たりしながら思考を深め,『わかった!』と納得するんだよ」。これは,小学校の時の恩師が,教職に就いたばかりの頃の私に教えてくださった言葉である。この言葉は,その後,私が社会科の授業を構想するときの大きなヒントとなっている。ここでは,社会科における具体と抽象とは何かを考えたうえで,教材のあり方について考えていきたい。
岐阜県笠松町立笠松小学校教諭 桑原奈津子