[トルコ]メヴラーナ博物館、撮影年月:1998年09月、撮影場所:コンヤ市。写真(1)コンヤ市は11~13世紀のセルチュク・トルコ時代の首都として栄えた歴史を持ち、当時のイスラム世界の文化的・政治的な中心地とされていた。その伝統は現代まで受け継がれており、極めてイスラム色の強い町である。この時代、メヴラーナという神学者が神秘的な舞いで知られるイスラム神秘主義の一派「メヴラーナ教」を開いた。その元本拠地が現在「メヴラーナ博物館」となり、イスラム教徒の重要な巡礼の地となっている。写真は、博物館入場に先立って身を清める女性イスラム教徒。9月のかなり暑い日中であるが、イスラムの伝統に則(のっと)った衣装である。写真(2)博物館内部の様子。華やかな色彩感に圧倒される。手前に見えているのはメヴラーナ一族の柩で、この博物館が霊安所ともなっている。
神奈川県 野町亘