[小中関連教材の研究 比例の指導]
2つの事例を読んで
[本文より]
比例の見方はさまざまな所で扱う。かけ算の立式の背景には比例の見方がある。1mが180円のリボンの12mの値段は,180×12 で求められる。これは,長さが12倍になったので,値段も12倍になるという比例の見方が立式の根拠となっている。小学校では,面積の指導の中で比例の見方を扱うことが多い。三角形の面積を求めるとき,底辺が同じ長さならば,高さが2倍,3倍になれば,面積も2倍,3倍になる。すなわち,高さと面積の間に比例関係が存在する。小学校で扱う比例の見方については,事例の中でも紹介されている。
山梨大学教授 中村享史