先生方は次のような問題を,どうやって解かれるだろうか。
[問題] 鶴と亀が合わせて57匹いる。足の数は合わせて158本である。鶴と亀はそれぞれ何匹いるか。
これは有名な「鶴亀算」の問題である。「全部鶴と仮定すると,足の数は,……」という解き方の定石を思い出した方や,「鶴をx 匹,亀をy 匹として,……」と連立方程式を利用した解き方を考えた方もおられるだろう。森重文先生は,数学界最高の栄誉であるフィールズ賞を受賞した世界的天才数学者であるが,先生が小学生のとき,この鶴亀算の問題を次のように解いたという。
小学校算数・中学校数学-教室の窓Vol.6(2006年1月発行)
高知大学助教授 中野俊幸