[ドイツ]チェックポイント・チャーリー、撮影年月:1989年2月、撮影場所:ドイツ、ベルリン。 東西ドイツ時代、西側の旅行者が東ベルリンへ入るためには、二つの通り道しかなかった。そのうちの一つがこのチェックポイント・チャーリーと呼ばれる地上のゲートである。ここはベルリン市の中心部にある、いわば厳戒態勢の国境だ。ここで手続きをすれば、徒歩または自動車で東側市街へ入ることができた。このゲートの近くには「壁博物館」があり、壁建設以来の歴史的な写真等を展示していた(現在もある)。いま一つの通路は、地下鉄のフリードリヒ・シュトラーセ駅で、それは戦前に造られた、西側からいったん東側を経由して再び西側へ戻る地下鉄路線の、東側にあった駅の一つであり、ただ一つ開いている駅であった。地下鉄の駅構内で国境検問を済ませた人々が地上に出ると、そこは東ベルリンの市街地であった。
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