百武彗星、撮影年月:1996年3月、撮影者:北多摩高校 大桐、撮影場所:New Zealand 北島。彗星の尾は彗星が太陽の1.5天文単位くらいまで接近すると発生するといわれています。尾には2種類あり、頭部から太陽の反対方向にまっすぐのびる青い色をしたタイプⅠの尾と、少し湾曲し赤みがかったタイプⅡの尾があります。タイプⅠの尾は気体であって、一酸化炭素イオンが含まれており、スペクトルには紫色から緑色の波長域に強い輝線群を示します。タイプⅡの尾は、ダストの集りで、太陽光を反射した連続スペクトルが観測されます。
東京都立北多摩高等学校 大桐