これまでもそうであったように,これからの生物教育で環境と生物の密接な関係について学ぶことは欠かすことはできない。特に植物の光環境に対する適応現象はフェノロジーや形態だけでなく,光合成能力といった生理的な機能にも見られ,環境と生物の関係を考えるとき非常に具体的かつ適切な題材である。この小文では,上記の生物と環境との関係を考えるという目的のため,現行の学習指導要領における生物IB,新学習指導要領の生物Iで扱いたい光環境と植物の光合成能力との関係について,普段授業で行っていることについてご紹介したい。
北海道石狩高等学校 新井博仁