モール(生物学者)
Hugo von Mohl
ドイツ,1805-1872
科学者人物誌―生物
ドイツの植物学者。シュトゥットガルトの上流市民の出。テュービンゲン大学で医学を学び,1827年にはツタ植物の構造と運動についての論文を書いている(当時植物学は薬草研究と不可分だったために医学部に属していた)。1828年に植物の研究で博士号を取得。1832年にベルン大学の生理学教授に,そして1835年からはテュービンゲン大学の植物学教授となり,亡くなるまでその職を勤めた。植物学で著名な『植物学雑誌(Botanische Zeitung)』の創始者の1人で,テュービンゲン大学の理学部(ドイツでは最初のもの)の創立も推進した。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司