F.A.F.C.ウェント(生物学者)
東京書籍作成
Friedrich August Ferdinand Christian Went
オランダ,1863-1935
科学者人物誌―生物
東京書籍2003年3月作成
オランダの植物学者。1863年にアムステルダムに生まれる。父は株式仲買人。1880年にアムステルダム大学に入学してH.ド・フリースの下で生物学を学び,1886年に学位を得た。1888年から1891年まで,イタリアのナポリ生物研究所や東インド植物園(今日のインドネシアのボゴルにあった)で研究した。当時,インドネシアはオランダの植民地であった。1891年から1896年まで彼はインドネシアのジャワ島カゴクにあるサトウキビ研究所の所長として,サトウキビが罹る病気について生理化学的研究を行い,1898年にJ. H. ワクルとの共著で『ジャワにおけるサトウキビの病気』を出版した。
東京大学大学院総合文化研究科 岡本拓司