[解説]金属でありながら,「カッターで切れたり」「水と激しく反応したり」と特異な性質を示すアルカリ金属(Na)を使った実験の様子を映像化しました。それをプロジェクターを使ってスクリーンに映すことによって,教室の生徒全員が座ったまま同じ映像を同時に見ることができるようになりました。また,繰り返して見ることによって,肉眼では見逃している瞬間や決定的な瞬間を捕らえることが可能となり,生徒達のさまざまな発見につながりました。
[動画タイトル1]金属Naを切る(金属光沢を確認しよう)
[内容]灯油中に保存してある金属ナトリウムを取り出し,ろ紙に油を吸収させてからガラス板の上でピンセットとカッターを使って切りました。切った直後の切り口は,金属特有の光沢が見られ,金属であることが実感できました。
[動画タイトル2]金属Naに水をかける(水素が発火する瞬間をみよう)
[内容]シャーレにろ紙を敷いて米粒大の金属ナトリウムをおき,洗ビンを使って少量の水をかけました。角張った金属ナトリウムが水と反応して球形となりあちこちに転がり,火花が飛び散るように水素が発火する瞬間やその炎が広がる様子が観察できました。
[動画タイトル3]金属Naを水に溶かす(水素の発生,フェノールフタレインの変色の瞬間をみよう)
[内容]試験管に蒸留水5mlとフェノールフタレイン溶液を数滴入れて,米粒大の金属ナトリウムを入れました。すぐに反応が始まり,金属ナトリウムの表面から水素の気泡が発生し,周りが塩基性となりフェノールフタレインが赤紫色に変化する様子が観察されました。10秒たらずで反応は終了しましたが,その間に金属ナトリウムは球形となり水面を駆け回り,溶液全体は上の方から徐々に赤紫色に変色しました。
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石川県立金沢泉丘高等学校 田口雅範