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物性物理学と物性研究所

  • 物理
  • 指導資料
公開日:1999年05月28日
物性物理学と物性研究所

【本文より】 私たちの身の回りを見渡すと,金属,絶縁体,半導体,磁性体,有機物質,・・・など様々な物質があり,いろいろな目的に利用されていることが分かります。これらの物質の基本的な性質を調べ,有用な性質を導き出す学問が物性物理学です。物質の性質には,電気的性質,光学的性質,磁気的性質,力学的性質など,多様なものがあり,また物質の種類も無限に広がっています。このような物質の性質の新しい側面を引き出すには,物質を構成する結晶における原子の結びつきや,その中の電子の振る舞いを理解するためにミクロな視点からの研究が必要になります。物質は1cm3あたり1022-1023個という膨大な数の原子や電子から成り,それらが物質の性質を支配しているからです。物性の研究は,ミクロな世界を記述するのに必要な量子力学や,多数の電子や原子の性質を取り扱う統計力学を理論的な武器として行われています。物性物理学は,原子核物理学や,素粒子物理学,宇宙物理学などと並んで,現代の物理学のもっとも主要な領域となっています。

東京大学物性研究所教授 三浦登

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