整数第5回(問題編・解答編)
東大寺学園中高等学校 本庄隆
[内容]今回は,余りによる場合分けで解決する問題を中心に扱う。その中でも特に平方数を割ったときの余り(平方剰余)や整数の累乗を割ったときの余りについての問題を扱う。一般に整数nに対して,n2あるいはnの累乗を自然数mで割ったときの余りの種類は,nをmで割ったときの余りの種類より少なくなる。これが今回の主な発想である。この話題に関しては,ピタゴラス数についての議論が有名であるから,これも紹介する。余りに注目することの重要性は今までも何度か触れてきたが,今回の問題を通して改めて理解を深めておきたい。
東大寺学園中高等学校 本庄隆