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サイコロ勝負で勝つ確率は?

  • 数学
  • 実践事例
公開日:2004年06月08日
サイコロ勝負で勝つ確率は?



[本文より]たいていの「数学I」の教科書には,数え上げの例題で,こんなのがある。「大小2個のサイコロを同時に投げるとき,目の和が7になる場合は何通りか?」

教科書では,もれなく重複なく書き上げることをねらいとしているらしい。

(1,6),(2,5),(3,4),(4,3),(5,2),(6,1)∴答:6通り

あるいは,この確率を求めさせることもある。

私は,この問題が嫌いだった。そもそも,大きさの違うサイコロを投げるという場面は経験したことがない。しかも,大きいサイコロの目が[1]で,小さいサイコロの目が[6]だったりすると,大きいほうが小さいことになってややこしい。授業ではサイコロの現物を教室に持ち込んで見せることで,この辺りはなんとかクリアできるが,それでも「大小」とか「同時」の意味合いは,哲学的で伝わりにくい気がする。

まだ問題はある。書き並べて数えることが目的なのに,わざわざ点の座標のように(大,小)という形式で書いたり,あるいは対応表のように書くのは面倒くさい。生徒は,たいてい2-5とか34のような略記を好む。しかも答えが意外と単純(?)なので,ノートに書かずに,空で数えたほうが早かったりもする。

栃木県立鹿沼東高等学校 篠原浩

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体裁:PDFファイル・A4判縦・8ページ

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