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教室から考える現代国際社会(5-2)「現代の地域紛争の概略・分析及び紛争の構造的変化2」

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公開日:2003年12月01日
教室から考える現代国際社会(5-2)「現代の地域紛争の概略・分析及び紛争の構造的変化2」

米ソ直接の武力衝突は伴わなかったものの,冷戦下の世界では両者の厳しい緊張関係から各地で流血事件や“熱戦”が起こった。その代表例が,ドイツ,朝鮮半島,そしてベトナムをめぐる対立であり,キューバ危機である。第二次大戦後,敗戦国ドイツの占領管理・戦後処理をめぐって,米・英・仏の西側3国とソ連との間で対立が激化した。その結果,1949年,ドイツは首都ベルリンも含めて国土が東西に分割されたまま別々に独立し,同じ民族が2つの国家に分断された。さらに52年には,東ドイツにおける農業集団化の強行や労働者に対する規律の強化によって,西ドイツへの大量の逃亡者が発生し,その数は1960年にはおよそ20万人に達し,東ドイツは深刻な労働者不足に見まわれた。そこで東ドイツ国家評議会議長ウルブリヒトは,ソ連・東欧諸国の同意を得て,1961年8月13日,東西ベルリンの境界線に「ベルリンの壁」を築き,自由な往来を遮断した。この「ベルリンの壁」は長く冷戦の象徴的存在となった。

立命館慶祥高等学校 斎藤忠和

資料ファイル

A4判たて,14ページ

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