言語生活の基礎作りとなる入門期に,日本語の響きや心に残る言葉に立ち止まらせ,豊かに伝えることの楽しさを体感させたいと考えている。そこで,国語学習の導入時や朝の会を利用して,ゲーム的要素を含んだ音声言語トレーニングを取り入れた。声を出すことを楽しみ,聞き合い分かり合おうとする態度の育成をねらいとしている。そして,話すことへの心地よさを体で得た子どもたちの表現意欲を掘り起こし,単元と出会わせ,「話す・聞く能力」を定着させながら,公的な場でも自己表現できる自信を持たせたいと考えた。
香川県坂出市立櫃石小学校 樫尾由美子