[フランス]ロワールの城(アンボワーズ城・シュノンソー城・ブロア城)、撮影年月:1979年8月、撮影者:茨城県K.O、撮影場所:フランス・ロワール川中流域。ロワール川中流域にはヴァロワ王朝(1328?1589年)時代の城が数多く点在する。15紀末、シャルル8世が改築して後期ゴシック様式となったアンボフーズ城は、フランソワ1世がレオナルド・ダ・ヴィンチを招いたことや、1500人を超えるユグノーが処刑された「アンボフーズ陰謀事件」で知られる。また、ロワール川の支流シェール川をまたいで建てられているのが、シュノンソー城である。1547年、国王アンリ2世は寵妃ディアーヌ・ド・ポワティエにこの城を与えたが、王の死後、王妃カトリーヌ・ド・メディシスはショーモン城と交換にこの城を取り上げてしまった。そして、元来はブロワ伯爵領の本拠地であったためにその名があるブロア城は、1429年、ジャンヌ・ダルクがオルレアン解放に出発した城である。百年戦争後の1498年、ブロワ生まれのルイ・ドルレアンがルイ12世として即位し、16世紀半ばまではここに宮廷が置かれていた。この城の特徴の一つは、中世からルネサンス様式までの城郭建築の変遷を眺めることができることで、特に螺旋階段が有名である。
茨城県 K.O