[イタリア]ベズビオ山とポンペイ遺跡、撮影年月:1979年8月、1990年8月、1997年12月、撮影場所:イタリア、ポンペイ。ギリシアの植民都市ポンペイが、ローマの支配下に入ったのは紀元前80年のことである。79年8月24日午後1時過ぎ、ポンペイ近くのベズビオ山が永い眠りから覚め、突然爆発した。火口から吹き出た火山性ガスは、ポンペイ市民の生活を突然停止させ、16世紀末に偶然発掘させるまでそのまま固定させていた。フォロ(中央広場)付近にはバジリカ、アポロ神殿、ジュピター神殿などのドーリア式円柱が林立している。アボンダンツァ通りを進むと、イシス神殿近くに浴場・酒屋・大劇場・オデオン座が建ち並び、ノチェラ門近くには円形劇場が残る。また、フォロの北側には、牧羊神像や「イッソスの戦い」(333B.C.アレクサンドロス大王とダレイオス3世の戦い、ナポリ国立博物館所蔵)の壁画で知られるファウノの家や、「ポンペイの赤」で有名なベッティの家など豪商の家並みが続いている。
O.K