[チュニジア]ベルベル人の生活、撮影年月:2001年6月、撮影場所:メトラウイ・マトマタ、撮影者:野町亘。写真(1)サハラ砂漠の東端近くのマトマタに見られるベルベル人の穴倉住宅のようす。ベルベル人はアフリカの先住民族であるが、過激なアラブ民族の侵攻を受け、外敵から身を守るためこのような特異な住居形態をとるようになった。「身内意識」が強く、集落を作って他民族との混血を避け、ひっそりと暮らしている。写真(2)ベルベル人の夫婦。壁は白く塗られていて大変清潔な印象。写真(3)ベルベル人の主婦が小麦を石臼で挽くところを実演してくれた。この小麦粉で作ったパン(いわゆる「ナン」のようなもの)をふるまわれたが、実に美味であった。写真(4)ベルベル人の住居の内部。外は40℃の暑さであるが、穴倉の部屋は涼しく意外に調度なども立派。写真(5)ベルベル人の娘。画面奥が住居の入口である。写真(6)ベルベル人の家畜。家畜にも専用の穴倉がある。写真(7)ベルベル人の集落タメズレの情景。地上に見えるのはほとんどが公的建築物であり、各家庭は穴倉住居で暮らしている。サハラ砂漠付近の乾燥地帯で、一面の砂色、乾燥に強いナツメヤシが僅かに緑の彩りを添える。
神奈川県 野町亘