[チュニジア]ザグーアンの水道橋、撮影年月:2001年6月、撮影場所:ラ・マハマディア、撮影者:野町亘。写真(1)当時、ローマ、アレキサンドリアに次ぐローマ帝国第三の都市に成長したカルタゴの町やアントニヌスの浴場に水を供給したのが「ザグーアンの水道橋」である。水源からの総延長距離132キロに及ぶ長大なものであった。写真(2)ザグーアンの水道橋は現在約20キロ分が残っている。これは復元された水道部分のようす。上部のトンネル部を水が流れた。煙突のように見えるのは水路の清掃のための出入り口で、一定距離をおいて設けられている。写真(3)修復された橋脚の傍らには崩れ落ちたオリジナルの石材が放置されていた。写真(4)これは水道橋のもっとも高い部分で、20メートル以上の高さがある。反対にもっとも低い部分は2.5メートルであったという。この水道橋は、2世紀の建造であるが、修復を重ねてアラブ時代まで使われた。
神奈川県 野町亘