[チュニジア]「レザード・ルージュ号」という観光列車、撮影年月:2001年6月、撮影場所:メトラウイ、撮影者:野町亘。写真(1)中西部のオアシス、メトラウイからアトラス山脈中の鉱山町セルジャまで、週に3回、「レザード・ルージュ号」という観光列車が走っている。片道32キロ、往復約2時間でアトラス山中の渓谷美を観光する。写真(2)レザード・ルージュ号は、かつての統治時代にフランスから贈られたもので、各車両とも当時の贅を尽くした豪華なものである。車内はフランス人などの観光客で大賑わい。写真(3)始発駅メトラウイは、チュニジアの重要な輸出品、リン鉱石の集積・積出駅である。レザード・ルージュ号の出発直前、セルジャ方面からリン鉱石を積んだ貨物列車が到着した。写真(4)アトラス山脈への急勾配を登っていくレザード・ルージュ号。車窓は見渡すかぎりの大砂漠。写真(5)レザード・ルージュ号は途中の見所で停車し、乗客はしばし下車して風光を楽しむことができる。「ミニ・グランドキャニオン」とも称される渓谷美は実にすばらしいものである。写真(6)下車地のひとつ。かつての陸水による大規模な侵食を物語る地形。この付近には突然の大洪水によって破壊され、見捨てられた集落も見ることができる。写真(7)終着駅セルジャ。駅構内ではリン鉱石の積み込み作業が行われていた。レザード・ルージュ号はここからメトラウイまでひき返す。
神奈川県 野町亘