アンコール遺跡群-プリア・コー寺院、撮影場所:カンボジア、撮影年月日:2001年11月27日。(1)インドラヴァルマン一世、879年創建のヒンドゥー教寺院。ロリュオス遺跡群のひとつで、アンコール遺跡群中最古の寺院。6基の祠堂のようすである。(2)「プリア・コー」は「聖なる牛」を意味する。これはシヴァ神の乗り物とされる聖なる牛、「ナンディン」の像で、祠堂の前に置かれている3基のうちのひとつである。(3)祠堂入口上部の浮き彫り。この遺跡の中ではもっとも保存状態のよいもの。ナーガに噛み付くガルーダの表情が面白い。(4)復元された祠堂入口上部の浮き彫り。ガルーダや多頭のナーガの形がよくわかる。各遺跡とも、このように学術的調査に基づいて復元・修復の手が加えられている。(5)祠堂壁面にはデバター像とともに金剛力士像も見られる。これはそのひとつで、当時の傑作とされるもの。
大阪府立八尾翠翔高校 竹部嘉一