アンコール遺跡群-バンテアイ・スレイ寺院、撮影場所:カンボジア、撮影年月日:2001年11月28日。(1)ラージェンドラヴァルマン二世、967年創建のヒンドゥー教寺院。「女の砦」の意味を持つ。周壁の入口から見た祠堂のようす。全てが小造りの優雅な寺院。(2)中央祠堂の前にある2基の経蔵のひとつ。この寺院の特徴は美しい紅色砂岩を素材としていることで、祠堂全体が燃え上がるかのような印象を与える。(3)中央祠堂にほぼ完全な形で残る連子窓。紅色砂岩の色調が美しい。(4)祠堂入口上部の浮き彫り。精緻・華麗を極めたもので、アンコール遺跡群中の白眉とされる。中央にはヒンドゥーの神の一人、ヴィシュヌ神が鎮座している。(5)祠堂入口上部には、ヒンドゥー神話「ラーマーヤナ物語」の場面を表したものもあり、これはそのひとつ、猿王兄弟の争いの場面である。(6)中央祠堂北塔。最上層まで繊細で見事な浮き彫りが施されている。入口右側のデバター像がアンコール遺跡群中もっとも有名な「東洋のモナリザ」である。(7)かつて作家のアンドレ・マルローが自国に持ち帰ろうとして発覚、罪に問われたことで一躍有名になった「東洋のモナリザ」である。周辺の装飾も実に見事。
大阪府立八尾翠翔高校 竹部嘉一