アンコール遺跡群-バコン寺院、撮影場所:カンボジア、撮影年月日:2001年11月27日。(1)インドラヴァルマン一世、881年創建のヒンドゥー教寺院で、ロリュオス遺跡群のひとつ。三重の周壁に囲まれた基壇に中央祠堂を置くという最初のピラミッド式寺院とされる。(2)三重周壁の基壇を取り囲んで8基の副祠堂が配置されている。これはその西南側の2基。(3)周壁にはクメール建築の特徴のひとつ、「連子窓」が見られる。連子窓には光を取り入れ、またその強さを調節する実用の窓と装飾用の「偽窓」とがあるが、これは後者。(4)ヒンドゥー教神話では善なる神々と悪の権化である阿修羅との戦いが主要なテーマのひとつとなっているが、これは中央祠堂壁面に残る「戦う阿修羅」の有名なレリーフ。
大阪府立八尾翠翔高校 竹部嘉一